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2018.03.11 Saizen
西武紳士服売り場で崩れ落ちた思い出がもう1年と半年も前になる。
SEVENが連れてきたSaizenが見ない内に随分と変わったかと思えば一片の逡巡もなく変わっておらず面白くて仕方なく、
そしてお互いに連絡を取っていなかった数年の空白がSEVENの計らいによって一瞬で溶解した気がして少しだけ安堵し、人目も顧みずダンヒルの前で崩れ落ちてしまった。
居酒屋で手羽先か何かを食べながら思い出話に花を咲かせ、変わっていないようでやっぱり少し大人びたSaizenとSEVENと、
「スピナーの結婚式出るのめっちゃ面白そうだよな。いつか呼べよ」
なんて話をしたりした。

そんなくだりをSEVENがブログに認めたちょうど1年後の2月、
「前菜結婚式」と銘打ったLINEグループに招待された。

面食らいすぎて当時何を思ったかよく覚えてないけれど、
「本当にやりやがったこいつら」と思ったのだけは鮮明に覚えている。

ーーー

静岡県三島に向かうべく、中継である東京に降り立った。
高校生の時は北陸から新幹線も通っておらず、山奥に向かうためにバスやら青春18きっぷやらを駆使して必死にたどり着いた往路である。
随分と楽になったもんだな…と思いつつそれでも遠いわボケとかそんな感じで行った気がする。

ひとまず品川でSilver(敬称略)と合流することにしてあった。
ここに来て音信が無くなってから数年は経つであろうペンスピナーと初対面である。ウケる。
四苦八苦して合流し、「…outsiderです。」なんてコテを名乗ったのである。本当にウケる。
社会人らしく今はどんな仕事をしているのか尋ねると自分と全く同じ業種であり、更にどっかーんとウケた。
業界トークが過ぎてその後合流したAyatoriを置き去りにしてしまった。
Ayatoriがノータイノータックインで登場したもんだから焦ったがちゃんとタイは持参してきていた。

三島へ向かうべく新幹線に乗り込む。
「あ、ここですね」と3列シートに並んで座ろうとすると、Silverが斜め後ろに座っていた男性から呼び止められた。
Crasherである。
あの、あのCrasherがなんかジュース飲みながら「これどうやって包むの?」と言いながらSaizenへのご祝儀を包んでいるのである。
なんなんだあんた。いい歳なんだから存在レベルでシュールに面白いのいい加減落ち着いてくれ。

車内でAyatoriのネクタイを結んだりしてると、あっという間にオフ会場である三島に着いた。
バスロータリーで「どのバスだ…?」って言ってる内に、kuzu、jako、Makinが順次合流した。あ、ちなみに全部敬称略だ。
くらさんやあやとりと「久しぶりー」なんてテンションで会話している中割って入り、「初めまして」と握手を求めるとだいたい全員が眉をひそめ、「…?えっと…どなたですか?」みたいなリアクションをした。ちなみにkuzuが一番顕著だった。
得体も知れない気恥ずかしさを感じながら「outsiderです」と続けると全員が「…!」みたいなリアクションをした。ゲノム兵か。
完全にオフ会である。引退してんだぞこっちは。初対面の挨拶といったら名刺渡してる社会人だぞ。

無事にそれっぽいバスへ乗り込み、会場へ向かった。
新郎新婦の友達の方々も一緒だったが、バスに乗り込むと後ろ半分がほぼスピナーで埋まった。

会場へ着くと、SEVENとReasonが受付で愛想を振りまいていた。外向きのツラだ。とりあえず写真を撮っておいたらSEVENの眉が引きつっていた。
受付を済ませると、時間まで待合ブースのような所で待つよう指示され、とりあえず腰を下ろした。
この時点でMakinと一緒にとりあえずビールを1杯飲んだ。何しろ初めての結婚式参列が静岡県三島で新郎は4回しか面識がなく周りはスピナーだらけでその半分が初対面である。訳がわからん。これが飲まずにいられるか。

そしてスピナーの面々がテーブルを囲み腰を下ろしたわけである。
ここの読者ともあろうものが、この先の展開を予想できない道理はないだろう。

「誰かペン持ってきた?」

それからはもうクルクルカランカランクルクルカランカランカランクルカランカランである。もうひたすらカランカランである。
一応断っておくが結婚式の控え室である。周りは老若男女および一般人だらけである。
気がつけばくらさんはiPhoneを恒例のアングル(左斜め後ろ頭の上ぐらいの高さただし頭部は映らないように)から構えている始末である。
薄々わかっておきながらやはりとんでもない所に来てしまったのだと実感した。

お前は回したのかって?
回したさ。だって回さないと失礼だろ。

「ちょっとこっち来て回してレジェンド」などと言われて席に着かせられると、「CV作るから」という恐怖の文句まで刺された挙句iPhoneのカメラ下でペンを回した。いっそこのまま手元のSEVENペンを腹に突き立てて死んでやろうかと思った。
お前ら3年前に俺が書いた何とも情緒溢れた引退記事覚えてるか?そうだこの下の記事だ。懐かしいよな。
こちとらあれ以来改造ペンに触れてすらないのだ。現役時代とは言わんがせめて3年前の技術に戻って欲しい所が、行き過ぎてもう完全に10年前の技術まで指先が退化してしまっていた。リシャーボできる?俺はできない。

少し端折る。SEVENのレポで補完してくれ。

式の様子はまさにSEVENのレポ通りである。何しろ新婦が美人で芸能人みたいだった。
カッチコチのさんちゃんと並んでるのを見てやっぱり笑ってしまったけれど、そこには当人同士にしかわからない長年連れ添った絆が健在するのだと思うし、そもそも新郎にも4回しか会ってない俺が偉そうなことを言える立場ではなかった。とりあえず幸せになればいい。
拍手をしながら、時折新郎入場から誓いの言葉まで吹き出しまくり笑いまくりのSEVENの膝を叩いていたら終わった。

その後は外庭でフラワーシャワータイムである。
「人前式っていわゆるブロックチェーンだよね」と言いながら花を投げるくらさんに「何言ってんすか」と横槍を入れながら新婦に花を投げた。
花を結構な勢いで投げつけた後、順番に記念撮影をする。

繰り返すようであるが、ペンスピナー勢である。
「…これ撮る時みんなペン持つの?」と誰かが言うと、急いでSilverが持参したペンを配りだした。
破天荒ぶりに皆一様にテンションを上げる中、両家のご家族やその他親交の方々の写真撮影を前に、
「…いや、これふざけていいとこじゃないよね」と消沈する面々。GJHと違って芯のない連中である。
そんな中スピナーの順番が来て全員がキョドキョドしく新郎新婦を囲むと、さんちゃんが「持っていいよ」とか何とか言った気がする。ぶっ飛んでいる新郎のGOサインが出たのだ。ここで全員腹を括ってペンを構え、無事に撮影した。恥ずかしい。

やんややんや騒ぎながら戻り、いよいよ披露宴。
座るや否や目に入ってくるのはコテ名入りの名札でもう皆してテンションぶち上げ状態。
もう至る所至る所で非日常である。もう皆ハシャぎまくり。大の大人が皆して文字通りハシャいでいた。
折角なので対面のjako、kuzuなんかと喋ろうと思ったが円卓が広すぎて上手く聞こえなかった。

乾杯後の流れはsevenの日記通りである。
嫁さんにコテ特定されて爆笑したり、新郎紹介アナウンスでどっかーんとウケたり、生い立ちムービーがプロだったり。
まあ何とも変態的なクオリティの披露宴だったよ。

無事に式次第も全て終わり、帰路へ着くバスの中。
どこかで飲み直す予定だったが、もう式場に辿り着くまでのあまりの暑さにスーツを汗でビショビショにした一行から
「温泉行こう」
の言葉が出るのは必然だったように思う。多分くらさんだ。
皆の帰路に影響が出ない事を確認し、目的地を熱海に設定し直した。電車に揺られ、熱海駅に降り立ってから目的地の温泉までゾロゾロ歩く黒服達。
そんなスピナー達を最後尾から眺めながら、silverと車の話や、飽きもせずお互いの仕事の話をしたりした。時系列がどこだったか忘れたが、名刺を持参しているスピナーとは名刺も交換した。
年端もいかない学生がMSNメッセンジャーで繋がっていた頃から、実名の名刺を介してeightで繋がる時代の変遷よ。

くらさんの知ってる温泉に着いた後、各位がビショビショにしたスーツを脱ぎ捨て、思い思いに風呂に浸かる。結構みなさん長風呂でしたね。
風呂から上がった後、汗でビショビショになったワイシャツ類をエアコンにかざして僅かでも乾かそうとするスピナー達を尻目に「着替えありますんで」とドヤ顔のsilver。
「グレーのエアリズムで駅まで歩くべきか…いやしかし…」とsevenがブツブツ言ってたが、最後は観念したようにスーツ着てた。

帰りの電車まで時間も空いてしまい、ひとまず一服したい一行。
そんな一行が見つけたのは15畳ぐらいはあろうかという畳の休憩室である。なんと、なんとこれが無人の貸切。これがどんなに最高の展開かわかるな?最高なんだよ。sevenのレポでは書くの疲れたのか端折られてたがな。

最初はテレビ点けたりスマホいじったり、思い思いに過ごしていた各位も、やっぱりどこまでいってもペンスピナーである。
10分も経とうもんなら、誰かが広げたペンを手に円陣組んでひたすらクルクルクルクルクルクルですわ。畳を傷つけないように胡座の前に座布団なんか敷いたりしてな。
もう完全にオフ会だよ。それも相当アナログなオフ会。

僕はといえばその円陣には加わらずくらさんと仮想通貨について喋っているだけだったが、傍目に見ながら何だか感慨深い気持ちになっていた。
もう皆、少なくとも自分の周りのコミュニティでは「オフ会」や「ペン回し」みたいなワードは死語になりつつあるし、膝を付き合わせてペンを回す記憶なんか追憶の彼方になってしまった。
みんな社会人だし、もう「学生」と「スピナー」の共通項で括られるコミュニティではないのだ。

それが一旦こうやって邂逅してみれば、皆ひたすらにペンを回すし、お互いのトリックの話に花を咲かせるし、改造ペンを交換する。
式場の控え室であまりにも指が麻痺してたからリハビリしようとペンを持てば、riasonやmakinみたいなトップスピナーが無邪気に周りにたかるし。
うまく言えないがもの凄く新鮮でノスタルジーな時間だったわけだよ。
本当に楽しかった。

その後は時間差でタクシーを拾って駅まで戻る事になったので、みんなと握手をして別れた。
最後に握手したmakinの手汗がやばかった。

電車の待ち時間が結構あったので結果的に駅でみんなとまた再会してしまったのはご愛嬌。

---

北陸の自宅に戻った後、文字通りの押入から改造ペン(ayatoriペン)を引っ張り出してきて、少しペン回しをした。
別にCVに出ようとか、リハビリをしようとか思い立ったわけでもない。
さんちゃんや皆と短い時間を過ごして、「ただ回していた」あの頃のスピナーとしての感覚が思い起こされたというか、そんな感じだった。

さんちゃんとは、元はブログで繋がった縁だったかな。
何だかんだ仲良くなった後、msnメッセで話していた時の深夜テンションで敢行した山奥オフが初対面だった。
犬と虫と散歩して火を起こして肉を焼いて酒を飲んで歌を歌うという、今思えば原住民でしかないオフだったが、あそこまで強烈な非日常を感じる事は後にも先にも無いだろうと思う。
さんちゃんの家を出る時に強烈な寂しさを感じたことも、
それに対して「住民票取ってここにいなよ」と言ったさんちゃんの言葉も、
どれもはっきりと覚えている。

今思えば、この2泊3日が人生のターニングポイントの1つになった。
山奥オフも、この後に2回、3回と続くことになるわけだけど、そのどれもが後に色々な縁を繋いでいる。
本当に不思議なもので、そんなターニングポイントの中にはいつもさんちゃんがいた。

今回の結婚式もその例に漏れず、得がたい経験をたくさんさせてもらった。
ここからまた新しい縁も紡がれるんだろう。

このカリスマ(変態)には本当に、畏敬と感謝の念しかない。



私事が過ぎましたが、おめでとうございました。
これから色々な苦難もあるかと思いますが…と書きつつ、
さんちゃんに限って幸せにならない絵がどう頑張ってもイメージできないので、
またいつもの調子で飄々と幸せであり続けるんだろうなと思う。
全く心配していない。

世界のどこかで、ご家族みんなで生きていってください。
いつまで経ってもその背を追う後輩として、心から願っています。

当人からは「縁が切れそう」とか血も涙もない事も言われてますが、
こっちはそんなこと毛程も思った事がないし、こんなクソ面白い縁を手放す気もさらさらありません。
そっちがその気なら木工用ボンドに結婚祝いを添えて補強しに行くつもりなので努努忘るるなかれ。
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